AED講習会
6月17日(金)の放課後、泉崎・中島分署の署員さんを講師にお招きし、職員を対象としたAED
講習会を行いました。プールの季節となり、溺水事故に備え、先生方に対処法を学んでいただき、万が一の時に対応する術を身に付けてもらうためです。
まず、分署長さんから「集団で役を変えながら実習することで、対応力が身に付きます。繰り返し実習して体に染みこませてください。」というお話をいただきました。
いよいよ実習開始です。おおよその流れは次の通り。
1 倒れている人物を発見、声をかけて意識があるかどうか確かめる。
2 反応がなければ、119番通報とAEDの持参を周囲の人に依頼します。
(周囲に人がいなければ、自分で119番通報し、AEDを取りに行きます)
3 傷病者が「普段通りの呼吸」をしているかどうか確認する。
(胸部と腹部の動きがなければ「呼吸なし」と判断します)
4 「普段通りの呼吸」がない場合、胸骨圧迫を始めます。
(1分間に100〜120回のペースで)
5 AEDが届いたらすぐにAEDを使う。
(AEDは躊躇なく使用します。電極を繋ぐことで、AEDが心電図を解析し、電気ショックが必要かどうか教えてくれます)
6 電気ショックを行ったら、直ちに胸骨圧迫を再開します。
(再び電気ショックが必要かどうかはAEDが教えてくれるので、電極は繋いだままにしておきます)
講習会の最後に、この時期最も警戒するべき疾病の一つである熱中症について、消防署員の方からご指導いただきました。
6月8日(水)兵庫県神戸市内の小学校で、体育の授業中、熱中症の疑いで6人が救急搬送、同日大阪市内の中高一貫校の体育祭で、 生徒29人と保護者1人が、熱中症の疑いで救急搬送されました。この事故から、熱中症を集団で発症したときの対処法について理解しておく必要があると考えたからです。
まず、先生方で5人を超える児童が熱中症を発症した際の対応の仕方について話し合いました。
1 症状のない子どもに職員室へ向かわせ、119番通報と人員の協力を依頼する。
2 先生方で症状のある子供を日陰に運ぶ。
3 救急車が到着するまでの間、水をかけて冷やす。
すると、消防署員の方からは次のような指摘がありました。
○ 日陰への移動は、症状のない子どもの手も借りて、真っ先に行う。
(使えるものは何でも使う)
○ 氷嚢などで脈拍が取れる皮膚の薄い部分を冷やす・風を送るなどして体を冷やす。水をかけると体温が下がった後体全体が冷え切ってしまうので避ける。ミストならかけても良い。
一刻を争う状況では、初動の対応が、その後の回復に大きく関わってきます。今回の実習を生かして、職員全員が適切な対応を取れるようにして参ります。
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